この度、弊社ではベンバトルBenbatl(GB)を導入し、来シーズンより種牡馬として供用を開始することになりました。
同馬は、3歳4月に7ハロンのデビュー戦で7馬身差の圧勝後、主に1600m~2000mの重賞レースばかり走り続け、25戦11勝(GI3勝、GII5勝、GIII2勝)という成績を収めました。4戦目となった英国ダービーでは、最後の直線まで先頭から離れた最後方を追走し、そこから追い上げて5着。4歳に本格化を迎え、2018年世界ランキングは14位タイ(レーティング123(M&I))。特にドバイターフ(GI)では、2着ヴィブロス(前年勝馬、翌年アーモンドアイから11/4馬身差の2着)、3着リアルスティール(前々年勝馬)、同3着ディアドラらに31/4馬身以上の差で完勝。その勝ちタイムはジャスタウェイのそれに次ぐ2番目に早い時計(1:46.02)でした。2019年(同馬5歳時)には、マイル戦ジョエルS(GII)の5馬身差の勝利でレーティング125(世界ランキング9位タイ)を獲得。2020年には同馬にとってダート2戦目となる第1回サウジカップで3着。その出走馬は1着Maximum Security(米3歳チャンピオン)、2着Midnight Bisou(米古牝馬チャンピオン)、4着Mucho Gusto(前走ペガサスワールドカップ勝馬)、6着ゴールドドリーム、7着クリソベリルというダートの強豪揃いでした。
父Dubawi (2021年種付料25万英ポンド)は、これまでに46頭のG1勝馬(昨年の欧州年度代表馬Ghaiyyathを含む)を送り出しているだけでなく、孫やひ孫(現在世界ランキング1位タイのMishriff)の活躍も目立っています。現在、欧州で産駒デビュー後に注目を集めている若い種牡馬はNew Bay、Time Test、Zarakの3頭ですが全てDubawi産駒であり、Dubawiが偉大な種牡馬であることを示しています。そのDubawi産駒の中で、ベンバトルは最も優秀な競走馬の1頭であり、かつ賞金においては最高額(約780万米ドル)を獲得しました。一方、母Nahrainはオペラ賞(GI)とフラワーボウル招待S(GI)に勝利し、英国3歳牝馬チャンピオンに選ばれた名牝で、ベンバトルはその初仔です。
管理調教師サイード・ビン・スルール氏 「ベンバトルはゴドルフィンにとって偉大な馬であり、ドバイ、ドイツ、オーストラリアでのG1を含む、世界中で多くの重要なレースに優勝しました。彼はすべてにおいて究極のプロだったので、調教のしやすい馬でした。ゴドルフィン厩舎の誰もが彼が離れることを寂しく思うでしょう。他方で、私たちは非常に良い血統である彼の新しいキャリアでの活躍を楽しみにしています。」
主戦騎手オイシン・マーフィー氏「ベンバトルは長い間現役を続けられた、信じられないくらいタフな馬です。私は彼に乗ってG1で2勝しました。とても勇敢で、最高レーティングは125。私が今までに騎乗した馬の中で最高の馬の1頭です。」
このような素晴らしい馬を譲っていただいたゴドルフィン関係者の方々に、心から感謝いたします。
今後はシンジケートメンバーと共に全力で種牡馬ベンバトルをサポートしてゆく所存ですので、ご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
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